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200.08.06
はじめに音霊-OTODAMA-ありけり
カブキ:
先月末、日曜日に秩父市栃谷地区に在する八坂神社の例大祭を取材した。 その模様は「TOMORROW、PHOTO REPORT」をご覧いただいければ幸いですが、 八坂神社が秩父市内に多くあることに大変驚いた。 京都市生まれの私などは、八坂神社と聞くと、祇園の八坂さんをすぐに思い浮かべるので親しみが湧いてくる。 日本全国津々浦々を巡ったわけではないので、見聞でもって言うわけではないが、おそらく、日本全国津々浦々に八坂神社が点在しているのだと思う。
それはなぜなのだろう。ふと考えてみた。
「八坂(ヤサカ)」は、繁栄を祈って叫ぶ声、ばんざいを意味する「弥栄(イヤサカ)」に通じるのではないだろうか。
「イヤサカ」を縮めて「ヤサカ」とは、実に単純ではあるが、あながち遠からずの感がある。漢字はあて字だろうと思う。 地域の繁栄、子孫の繁栄、生きものの繁栄を常に祈願して暮らしていた昔の人の暮らしぶりがうかがえる。 繁栄はどこでも共通の願いだ。だから全国に広まったのではないだろうか。
文字がない時代でも声があって音があった。
仲間との連絡や愛の表現など喜怒哀楽は声を出して音で伝えた時代。
魂を込めて音を発し、全ての音に意味があった。
はじめに音霊ありけり。
言葉や文字でもって気持ちを伝える際に、
音霊に眼差しを持つこともひとつの方向ではないだろうか。
